WEB調査における風評チェックで注意しておくべきポイント

風評チェックはシステム化された記事データベースとの照合と異なり、手作業でWEB調査をしなければなりません。インターネット上の膨大な情報から必要な情報を入手するにあたり、トラブルに遭遇せず、かつ効率的に正しい情報を入手するための注意点をご紹介します。

意外に思われるかもしれませんが、WEBでの風評情報のチェックにおいては、専門的な知識もさることながら、インターネットの性質を鑑みた地道な作業が、業務の質を大きく左右します。

ポイント1:検索キーワードの誤字脱字に注意

ウェブ検索する時に、検索ポータルサイト(Google、Yahoo!等)の検索窓に検索したいキーワードを入力しますが、入力方法には以下の2つがあります。

  1. キーボードから文字入力する。
  2. 元データからコピー&ペーストで貼り付ける。

皆さんはどちらで入力されていますでしょうか。入力自体は2つのどちらでも構わないのですが、誤字脱字に注意して入力してください。よって、2の元データからコピー&ペーストで貼り付けることをおすすめします。せっかく検索結果を確認したのにもかかわらず、よくよく確認してみると誤字脱字があったとなれば、再度検索し直さなければならず労力が無駄になってしまいますし、誤字脱字に気づかないまま調査を終了してしまった場合には、調査結果も誤ったままになっているかもしれません。誤字脱字に気づかないまま検索し、風評情報に該当なしと判断したものの、実際には正しいキーワードでは風評情報が存在していたというケースは少なからずあることです。

また、元データが無くやむを得ず直接入力しなければいけない場合には、一度テキストメモに検索したいキーワードを入力し、誤字脱字がないか確認してからコピー&ペーストで貼り付けるなど間違いがないかダブルチェックできる手順を習慣化しましょう。面倒なことかもしれませんが、正しい情報を検索し、確認して判断することが目的ですので、この一手間が大切です。

その他、元データとなるExcelのリストから新規のExcelのリストにコピー&ペーストしてから作業する場合に、行が1行ズレてペーストしてしまう可能性もあります。いずれにしてもダブル、トリプルチェックを欠かさないようにしましょう。反社チェックの一環としての風評チェックとなりますので、ミスを未然に防ぐための手順を習慣化し、業務の効率化を図るようにしましょう。

ポイント2:不正なウェブサイトへアクセスしないよう注意

ウェブ検索をした際に、結果が上位から表示され、上位からそのタイトルと説明文に目を通して気になる内容があればクリックし、実際の該当ページを確認すると思います。該当ページが表示され、その内容も確認でき、ページを閉じて終了となれば特段問題ないのですが、この一連のそれぞれのアクションに対して何らか挙動がおかしい場合もあります。

例えば、検索結果から該当ページを表示させようとした際に、「ロボットではない場合は[許可]をクリックします」と表示されたり、表示されたページが説明文の内容とは異なった内容になっているなど、不審なウェブサイトにアクセスしてしまうケースがあります。インターネット上には、セキュリティに問題がある不正なウェブサイトも多く存在していますので、不安を感じた時には、絶対にページを開けない方が良いでしょう。ウィルスソフトがインストールされていれる場合には、不正サイトへのアクセスに対して警告が出るので気づくことも容易ですが、無理にアクセスすることは禁物です。

この場合の対応策として、ウェブ検索時には事前に情報セキュリティ関連の企業や団体がセキュリティに関する情報を公開していますので、定期的にチェックしておくことをおすすめします。弊社とともに仮想通貨業界でサービスソリューションを提供するパートナー会社である株式会社マネーパートナーズソリューションズ様のホームページでも、国内外のサイバーセキュリティに関する情報をまとめたニュース記事や対策に関する「セキュリティレポート」を公開されておりますので、ご参照ください。

インターネットという大きなデジタルワールドに存在するウェブもメール等と共存しています。どのような形や経路でウィルス感染しているかわかりません。昨今世界的に蔓延しているコロナウィルスのように、自己防衛をしっかり行い、社内システムや自身のパソコンを守ることが大切です。

ポイント3:風評情報に関する基準を策定

風評チェックをしている担当者の方は、どのような判断基準で風評であると認識しているでしょうか?悪い噂、悪口、怪しい書き込みなど、チェックされる担当者ごとで判断基準が異なり、認識が違っているかもしれません。風評チェック担当者が社内に複数いらっしゃる場合には、担当者毎に調査結果が異なることも想定されます。更に、風評チェックは案外労力がかかりますので、急いでいる時や、忙しい時には集中してチェックができないこともあり、正確な調査結果が出せない可能性があります。

また、担当者の感覚的な判断に委ねてしまうと、正しい調査結果を得ることができなくなる可能性もあります。会社として風評チェックを必須としている場合、風評情報に関する基準を策定することをおすすめします。基準といっても難しいものではなく、簡易的な箇条書きレベルで問題ありません。例えば以下のような基準の策定例が挙げられます。

  • 具体的な固有名詞(人名・会社名)が存在する。
  • コンプライアンス上、問題視される内容である。
  • 複数の人物が同じ内容を発言している。

上記のような内容であれば、最初に策定する風評に該当する情報判断基準として問題ないと思います。実際の検索結果を確認し、様々な情報を確認していくうちに、基準の修正を定期的に行っていくことが大切と言えます。

逆に、風評と判断しない基準を策定しても良いと言えます。例えば、1つの投稿をコピーして大量に貼り付けているだけであったり、具体的なことは書いておらずネガティブキャンペーンのような状態などは風評と判断しないという基準が明確にされていれば、担当者が判断する作業負担も軽減されるでしょう。あまり厳密に基準を策定してしまうと担当者も作業しにくくなりますので、簡易的な基準を策定するところから始めてみてはいかがでしょうか。

記事編集者プロフィール

KYCコンサルタントチーム
企業のコンプライアンスに関わる全般をお手伝いする専門チーム。
IPO支援、危機管理、採用関連での風評調査、など、多様なご依頼を対応いたします。その道20年のベテランを筆頭に、最近の事例や時代に即した体制のご提案をさせていただきます。お気軽にご相談ください。

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