WEB調査における風評チェック時の4つの豆知識

前回は風評チェックに関する内容についてお話させていただきましたが、今回はインターネット上で風評チェックする際の豆知識をお話させていただきます。

▶︎前回の記事『WEB調査における風評チェックの一般的手法と対応例』はこちら

複数の検索エンジンを活用した風評検索

インターネット上から情報を収集・確認しようとした時に、Google、YAHOO!など当たり前のように利用している検索エンジンですが、いつも同じ検索エンジンを利用して、検索していないでしょうか。検索エンジンは何種類もあり、「検索エンジン相関図」で検索すると検索エンジンの種類と図解説明の結果が表示されます。そこには、大手検索エンジンがどの検索エンジンサイトに検索情報を提供しているかがわかり、つまり相関関係にある検索エンジン同士の検索結果は等しくなります。一方で、相関関係がない検索エンジンの結果は多少違う結果となって表示されます。

いつも利用する検索エンジンで自分が欲しい情報が得られない時は、相関図を参考に相関関係にない検索エンジンを試してみるのも一つの手です。

いつもと違う掛け合わせ検索キーワードで風評情報をチェック

インターネット検索時、窓内に検索ワードを入力しますが、調査対象キーワードと掛け合わせキーワードで検索されると思いますが、掛け合わせキーワードはどのようなワードにされているでしょうか。一般的に、「会社名+反社」「個人名+逮捕」などのように、掛け合わせキーワードはネガティブワードになると思います。そこで、普段利用しているネガティブワードに加えて、普段あまり利用しないネガティブワードで検索してみることをおすすめします。例えば「会社名+怪しい」「会社名+付き合っている」などの掛け合わせキーワードを組み合わせることで、いつもとは多少違った結果を目にする事ができると思います。やはり取得情報は多いに越した事はありませんので、お試しください。

少し話が逸れますが、過去にお問合せをいただいた企業様から自社の内部情報がインターネット上に漏えいしていないか確認したいとご相談いただいたことがあります。検索キーワードの確認をした際にクライアント様の担当者は、「会社名+情報漏洩」で検索しているとのことで、この検索キーワードでは自社の内部情報が漏えいしているか確認できませんとお伝えし、「会社名+ファイル名」「会社名+特有名称」などに変更していただきました。検索キーワードは調査対象キーワードと、いつもとは違う掛け合わせキーワードの活用をお勧めします。

掲示板や会社の評判サイトから風評情報をチェック

インターネット上で風評チェックする際に、検索エンジンで調査する以外にインターネットの情報を確認することはありますか。検索結果は検索エンジンの様々な要件により結果表示されますので、必要のない情報や無関係な情報も混在しています。よって、最終的にはヒトの目で確認する事になり、検索エンジンでチェックする作業者の負担が一番大きい部分でもあります。一方で、検索結果を数ページチェックして、怪しい情報が確認されなければ一旦終了となり、検索エンジンでの検索結果を確認する作業は一番手っ取り早い方法です。

ここで広く情報を確認するという意味で、掲示板や会社の評判サイトなど特定サイトを直接確認してみるのはいかがでしょうか。口コミ系であれば掲示板、元社員の口コミであれば会社の評判サイト、または各サイトに設置してある検索窓の活用など、検索エンジンの結果では得られなかった情報をキャッチできるかもしれません。

Google Earthを活用した風評検索

Google Earthは2005年に誕生したバーチャル地球儀です。足を運んだ事もないような場所を歩いているような感覚で視覚的に閲覧できる画期的なシステムです。このシステムを風評調査に活用することで、確認できる情報もあります。何かしらの書面に記入された住所をGoogle Earthで確認してみます。看板に調査対象先の社名が確認できたら、わざわざ現地調査しなくてもよくなります。また、個人の現住所を確認してみると更地だった、不相応な建物だった、など新たな情報を得ることができます。閲覧できた情報の鮮度もありますので、ある程度は予測しての判断は必要になりますが、何もないよりは各段に有効となるはずです。

以上、インターネット上で風評チェックする際の4つの豆知識をご紹介させていただきましたが、いずれも一手間かかるものばかりですので、少し深堀調査が必要な時にお試し頂けたら幸いです。